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■2009年6月3日発行

CDS


【キーワード解説】 〜exBuzzwordsキーワード解説より〜
CDSとは、クレジットデフォルトスワップ(Credit Default Swap)の略称。

 

クレジットデフォルトスワップとは、貸付債権の信用リスクを保証するオプション取引のこと。
従来より銀行が債権を保証し保証料をとる取引があるが、これをデリバティブ手法でオプション商品にしたもの。
信用リスクを回避したい者をプロテクションの買い手、保証を与え、保証料を得たい者をプロテクションの売り手と呼ぶこともある。
従来、この取引は相対で行われることが多いが、欧米では決済機関を創設し、システム的に安定したものにしようという構想がある。

 

http://www.exbuzzwords.com/static/keyword_4229.html

 

 

【昨今の状況】

2009年6月1日、ゼネラル・モーターズ(GM)は、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請しました。
GMの負債額は、1728億ドル(約16兆4100億円、2009年3月末時点)とされており、製造業としては世界最大の経営破綻となります。

 

GMの経営難は、昨年から継続的に取りざたされており、今回の決着は、マーケットでは、いわゆる「織り込み済み」の破綻となっています。

 

本日のキーワードであるCDSについても、既に、マーケットでは破綻を織り込んだ水準までスプレッドが上昇しており、金融機関等への影響は限定的と思われます。
GMが正式に破綻したことにより、CDSの清算が行われることになりますが、その規模は、2100〜2200億円程度と推測されています。
負債の大きさからすると、CDS清算の金額的インパクトについても、当初想定されていたよりは大きくないようです。

 

GMの破綻だけに限って言えば、(今のところ)CDSが大きな話題になることは無いようですが、CDSが根本的に抱えている問題については、解消されているわけではありません。
GMの問題に対して、GMの破綻が大きな問題とならなかったのは、その規模の問題もありますが、一重にGMが破綻に至るまでにマーケットがその破綻を織り込む時間が充分に与えられたことにあります。
CDSが、世界中の金融機関にどのような影響を与えるのか、市場が見極められないうちにCDSの対象となっている大企業が破綻すれば、市場の疑心を招き、金融不安のきっかけとなりえるからです。

 

CDSをはじめとするデリバティブ商品が、「大量破壊兵器」と呼ばれるのも、その実態が誰にもつかめず、過度な不安を招きかねないことに一因があります。
国際決済銀行によると、デリバティブ取引の07年末時点での市場規模(想定元本ベース)は596兆ドル(6京円)というとてつもない金額になっています。
「様々なニーズに応える」と言えば、聞こえは良いのですが、それが金融市場を歪めてしまうのでは、批判されてもやむを得ないでしょう。
米国式の金融資本主義が限界を迎えたこのタイミングで、一定のルール作りについて、考えていく必要があります。

 

 

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