
exBuzzwordsから会員の皆様へ不定期で発行しているメールマガジンのバックナンバーです。
メールマガジンご希望の方は、トップページより会員登録をお願い致します。
exBuzzwordsのメールマガジンの内容及び会員登録については、こちらをご参照ください。
■2008年8月6日発行
CBO
【キーワード解説】 〜exBuzzwordsキーワード解説より〜
CBOとは、社債を責任財産として発行される資産担保証券のこと。
業種分散等を考慮しながら、セカンダリー市場もしくはプライマリー市場で社債を買い集め、ひとまとめにした社債を担保として発行する。このとき、高格付けの社債をシニア債、中核付けの社債をメザニン債、低格付けの社債をジュニア債と呼ぶ。
http://www.exbuzzwords.com/static/keyword_1286.html
【昨今の状況】
CBOは、キーワード解説にあるとおり、複数の社債をとりまとめて一つの債券としたものを指します。
企業が社債を発行するためには、一定の格付けが必要であり、事実上、社債を単独で発行できる企業は一握りの優良企業に限られていますが、CBOという手法を使えば、単独での社債発行が難しい企業でも、CBOにまとめられることでリスクが分散し、社債の発行が可能になることがあります。
このようなCBOの特徴を利用し、東京都をはじめとする複数の地方自治体で、地元の企業を支援することを目的としたCBOの発行が行われています。
つまり、単独では社債による資金調達が困難な企業の私募債をまとめて一つのCBOとし、このCBOへの投資家を募るわけです。
CBOへの参加基準が名目通り、一定の厳格さで行われていれば、投資家にとっても企業にとってもメリットのあるスキームであると言えますが、当然ながら、このCBOの参加基準に甘さがあれば発行されたCBOの元本割れという事態を招くことになります。
昨今、新銀行東京の経営不振とそれに伴う400億円もの税金投入が大きな話題となりましたが、次は、東京都が進める「東京都債券市場構想」の下で2006年に発行されたCBOが問題となるのではないか、という記事が日経ビジネスに掲載されました。
日経ビジネスの記事では、シービーオー・オール・ジャパンと呼ばれる「東京都債券市場構想」に基づくCBOのうち、B号特定社債の格付けが、2008年7月11日、スタンダード&プアーズにより「シングルBマイナス」から「トリプルCマイナス」へ3ノッチ(段階)引き下げられたことをこの不安の発端としています。
発行当初はトリプルAだったCBOが実に18段階も引き下げられ、投資不適格というクラスまでに至ってしまったということになり、記事の指摘はもっともと言える状況です。
(なお、B号特定社債は、900億円超というシービーオー・オール・ジャパン発行のCBOのうち881億円という大半を占めるCBOですので、事実上、2006年に発行されたシービーオー・オール・ジャパンのCBOが大きく下げられたことになります。)
参考: http://www2.standardandpoors.com/portal/site/sp/jp/jp/page.article/2,2,7,0,1204837743769.html
新銀行東京の話題と立て続けの問題が発生するとすれば、東京都の政策に関する疑問はより深刻なものとなるかもしれません。
企業の資金調達等に係る地方公共団体や政府の支援が、本当に必要なものなのかどうか、という問題はこの問題に限らず、時折話題になります。
産業再生機構の設立時などにも「民間に出来ることは民間に」という論調をよく見受けました。
これからも同様の支援策などが出てくることでしょうが、本当にそれが公共機関が手がけるべきことなのかどうか慎重な議論が求められます。
メールマガジン バックナンバーリスト
|