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■2008年2月20日発行
DRM
【キーワード解説】 〜exBuzzwordsキーワード解説より〜
DRMとは、音声、画像、動画などをはじめとするデジタルコンテンツの著作権を保護及び管理する手法・技術のこと。
デジタル著作権管理と訳される。
デジタルデータは、アナログデータと異なり、長期保存やコピーによって品質が劣化しないため、著作権保護の対象となるコンテンツを保護するための技術が必要とされる。
具体的には、コピーデータの再生を不可能としたり、複製回数に制限を設けたりする技術がDRMの代表的なものとなる。
http://www.exbuzzwords.com/static/keyword_4123.html
【昨今の状況】
次世代DVDの規格争いとして注目されたブルーレイとHD DVDとの戦いは、東芝のHD DVD事業からの撤退が濃厚となり、事実上、ブルーレイの勝利で終わることになりそうです。
このブルーレイに限らず、コンテンツを保存、再生する技術は、年々高度化を続けていますが、一方で、デジタルコンテンツの著作権保護という論点も永遠のテーマとして残されています。
現在のHDDレコーダーなどで標準とされているコピーワンスがその代表例でしょう。
コピーワンスは、デジタル放送でハードディスクに録画されたデータのコピーを1回のみに制限する技術で、これによって、ユーザは録画したコンテンツを私的に利用するだけであっても、その複製に大きな制限を課せられています。
コピーワンスでは、メディアへのコピーを行うと元のデータが消去されるため、データを元に戻すことも編集することもできず、またバックアップもできないため、データのコピーにエラーが生じるとコンテンツデータ自体が消えてしまうという事態も起こりえることになり、あまりにユーザに不便であると問題になっています。
これを打開するため、コピー10(コピー9回+ムーブ1回を可能とする新ルール)の導入がほぼ決まっていますが、「孫コピーができない」「編集ができない」「最初はハードディスクに録画しなければコピーできない」といったユーザにとっての不便さは残っており、全てが解消されるわけではありません。
デジタルデータは、コピーを何度繰り返しても劣化せず、またそのデータの共有や交換も簡易に実現可能であり、DRMなしにコンテンツ産業は成り立たなくなっています。
ユーザが著作権保護の高い意識を持つことが一番ですが、理想論を唱えても現実には、違法コピーが後を絶たない状況であり、様々なDRMが模索されるのは当然のことと言えます。
一方、コピーワンスに代表されるようにあまりにユーザに不利益な仕組みであると、製品自体の魅力低減になりかねないため、ユーザの利便性と著作権保護という両者のバランスをいかにとっていくのかは永遠のテーマと言えるでしょう。
また、昨今ではDMCA(米国の著作権法であるデジタルミレニアム著作権法)で禁じられているDRMのリバースエンジニアリングについてもいろいろと話題に上っています。
つまり、DMCAでは、DRMを解読して、DRM破りを行うことを禁じているわけですが、このDMCAで禁じられているリバースエンジニアリングがどの範囲なのかが論点になるわけです。
DRMについては、コンテンツの著作権保護と、ユーザの利便性、そして公平な競争環境の維持といった複数の視点から様々な論点が発生し、そして新しい技術が今後も生まれてくることでしょう。
ユーザとしては、これらの技術の内容と趣旨をよく理解し、うまくデジタルコンテンツを楽しみたいものです。
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