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■2007年6月13日発行
アクティビスト
【キーワード解説】 〜exBuzzwordsキーワード解説より〜
アクティビストとは、単に株式等を保有するだけではなく、積極的に企業価値を向上させるためのアクションをとる投資家のこと。
いわゆる「もの言う株主」のことで、このようなファンドをアクティビスト・ファンドと呼ぶこともある。
アクティビストは、本来、「活動家」といった意味合いの言葉で、上記の意味合いだけではなく、積極財政論者のことをアクティビストと呼んだりする。
http://www.exbuzzwords.com/static/keyword_3502.html
【昨今の状況】
2007年6月12日に、スティール・パートナーズのリヒテンシュタイン代表が会見を行い、「(同社は)企業との関係を重視して、3年から5年の長期投資を」行う投資会社であり、「グリーンメールをやる予定はない」と主張しました。
この会見は、来る株主総会に向けて、同社のイメージを高めて一般株主からの委任状獲得を優位に進めたいがための策であったのでしょうが、一方のサッポロやブルドッグソースといった同社の投資先会社もまた、今月末の株主総会を控え、敵対的買収防衛策の導入を準備し、株主総会における株主の委任状を獲得すべく、株主に対する勧誘活動を進めていると言われています。
スティール・パートナーズを「グリーンメーラー」と位置付けるどうかは判断の分かれるところですが、代表の主張する「企業との関係を重視」しているかどうかには疑問が残るところです。
同社が「グリーンメーラー」ではなく「アクティビスト」として分類されることを望むならば、単に短期的な利益獲得と思しき増配提案や自社株買いを提案するだけでなく、中長期的に企業価値を向上させる施策を提案したり、逆に企業価値を低下させてしまうような施策に明確な意義を唱えることが求められるのではないでしょうか。少なくとも、これまでの彼らの実績を見るにつけて、代表がいかに「そうではない」と声高に主張してみたところで、市場はそう評価してくれないところでしょう。
先だって、東京鋼鉄が大阪製鉄との経営統合を臨時株主総会に諮った折、独立系投資ファンドのいちごアセットマネジメントが一般株主の委任状を多数獲得し、当総会での経営統合を否決に追い込んだことは記憶に新しいかと思います。
同じ投資ファンドでも、いちごアセットマネジメントのように、真に株主全体の利益に適わないと指示される場合には、「アクティビスト」としての役割を充分に果たし、市場からの支持を集められることは、我が国においても証明されています。
スティール・パートナーズが真の「アクティビスト」として評価されるかどうかは、今月末の株主総会の結果を見れば凡そ判明するところではないでしょうか。
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