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■2007年1月24日発行
ISO
【キーワード解説】 〜exBuzzwordsキーワード解説より〜
ISOとは、国際標準化機構のこと。国際間におけるモノやサービスの流通を円滑にするための品質保証規格を定めている民間組織である。
国際間の取引を行なう際、ISOの認定を取得していることが条件とされる場合がある。ちなみにISO9000シリーズは品質管理に関する国際規格。ISO14000シリーズは環境に関する国際規格のこと。
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【昨今の状況】
消費者に安全でかつ安定した品質の製品やサービスを供給することが強く求められる現代では、ISO9001シリーズによる製品の品質保証は、一つの安心の目安となっています。ISO9001では、顧客満足及び改善を含む組織の管理まで踏み込んだ品質マネジメントシステムの要求事項を規定しており、組織を効率よく運営するためには、体系的で透明性のある方法で指揮・管理することが必要とされています。
また、ISO14001では、企業の活動や製品・サービスによる著しい環境影響や環境リスクを低減し、発生を予防するための環境マネジメントシステムの要求事項を規定しています。環境マネジメントシステムでは、1.環境方針や目的・計画の策定、2.運用する体制の構築や訓練、またその管理、3.記録作成と点検・検査、予防措置、4.問題点の是正措置、のステップを繰り返し実践することにより継続的な改善が推進されると考えられています。
このISO14001シリーズの認証によって、企業は地球環境への負荷軽減へ配慮していることを証明し、その信用を確かなものとしています。
しかし、企業にとって、これらのISOの認証を得ることが主目的となってしまうことが往々にしてあります。本来は消費者への安全保障、環境への配慮のための企業内管理システムを構築し、それを遵守することが目的であるにも関わらず、いつのまにか認証を剥奪されないことが目的となってしまうのです。
昨今、大手菓子メーカーの不二家が消費期限切れの原材料を使った洋菓子を製造・出荷したことが判明し、ずさんな品質管理が明らかになって大きな問題となりました。
不二家は2001〜2004年にかけて国内5工場でISO14001の認証を受けており、2006年には本社の品質保証部と資材部がISO9001を取得しています。
不二家は、「問題となった商品を製造した工場はISOの認証を受けており、廃棄物が一定量を超えると是正報告書を書かなくてはいけないため、消費期限切れの原材料を捨てづらかった面もあったようだ」、と釈明しています。このように本来のISOの目的を無視し、体裁を整えることを最優先してモラルを失ってしまっては、本末転倒です。
経済産業省は、不二家のISO14001及びISO9001の認証に関して認証機関の関連団体に臨時の審査を要請しています。この審査により問題がある場合には是正処置が求められますが、その内容によっては認証の一時停止、取り消しの可能性もあります。食品メーカーの多くがISO認証を取得し、消費者の食の安全への関心が高まる中で不二家が認証停止や失効に追い込まれたとすると、今回の一連の騒動による信頼の失墜は、これまでのずさんな体制に対する非常に大きな代償といえます。
過去には、三菱ふそうトラック・バスが大型車の欠陥を隠していた問題で認証登録を失効し、神戸製鋼所やJFEスチールが工場の排出物のデータを改竄した問題で6か月の登録停止となった事例もありますが、ISOの信頼確保のためにも、また本来の目的である消費者への安全保障と環境への負担軽減のためにも、ISO審査をより厳格にし、企業側も責任を持って遵守、対応してほしいものです。
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