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■2006年12月27日発行
ホワイトカラーエグゼンプション
【キーワード解説】 〜exBuzzwordsキーワード解説より〜
ホワイトカラーエグゼンプションとは、「ホワイトカラー労働時間規制適用免除制度」と訳され、ホワイトカラー労働者に対する労働時間規制を免除する制度のこと。
ホワイトカラー労働者の時間外労働に対し、割増賃金を支払う企業の義務を免除する制度で、サービス残業の合法化とも言われる。
ホワイトカラーの労働生産には、時間的比例関係を認めることが難しく、成果に対して賃金を支払う、というのが制度の趣旨である。
アメリカでは、2004年に同制度が導入され、部下が存在すること、一定以上の報酬を受け取っていることなどを条件に時間外労働の割増賃金支払いを免除することができる制度となっている。
http://www.exbuzzwords.com/static/keyword_3365.html
【昨今の状況】
ホワイトカラーエグゼンプションは、キーワード解説にもある通り、いわゆるホワイトカラー労働者に労働時間の規制を受けない働き方を認める制度です。
2005年に日本経団連が、ホワイトカラーの働き方の特性として、「裁量性が高く、労働時間の長さと成果が比例しない」ことなどを理由に、年収などの一定の条件のもと、労働時間等の規制を適用除外とする制度の導入を要請し、厚労相の諮問機関である労働政策審議会の労働条件部会が、是非を検討してきています。
一方、連合などの労働組合は、当該制度が「人件費を圧縮したい企業の意図によるものであることは明白」とし、反対の意向を示しています。
現在の検討状況は、もっぱら、ホワイトカラーエグゼンプションが適用できる労働者の条件設定となっており、年収だけではなく、仕事の種類や仕事の裁量権が認められる(仕事の進め方や時間配分に関して上司から指示されない)といった条件が付くという流れになっているようです。
日本企業の社員に対する処遇が成果主義へと移行する中、このような制度の導入が企業側から求められるのは、当然の流れとも言えます。
一方、反対論者は、企業の人件費削減の手法として活用される(労働運動総合研究所は、ホワイトカラーエグゼンプションを導入した場合、11兆5,851億円(一人あたり、114万3,965円)の残業代を労働者が失うと試算)、低所得者層の増加により格差社会を更に助長するといった反対意見が出されており、この意見にも一理あります。
ホワイトカラーエグゼンプションが理想的に機能するためには、
・労働成果に対する報酬の定義が比較的明確であること
・自身の報酬と労働内容が不適当だと考えられる場合、それを主張し、場合によっては職を変えるという雰囲気が醸成されていること
が必要だと思われます。
残念ながら、多くの日本企業では、「与えられた仕事はこなさざるをえない」「仕事が多いと文句を言うなどとんでもない」「仕事が終わったからと言って、定時に帰ると評価が悪くなる」「相変わらず年功序列で、成果と報酬は見合っていない」というような旧態依然とした労働体系が払拭されていないように感じます。
ダラダラと残業し、残業時間を無駄に過ごしている社員より、仕事をきちんとこなして残業をあまりしない社員を評価すべきだ、という論調は、確かにその通りですが、運用がついていくのか不安が残ります。
ホワイトカラーエグゼンプションという制度自体は、時代の流れであり、半ば必然とも思えますが、その制度を導入するにあたっては、企業は社員の働き方、評価の仕方をもう一度考え直す必要があるでしょう。
単に「残業代を払いたくない」という趣旨で、この制度を導入すれば、優秀な社員から離脱していくことになりかねません。
いずれにせよ、この制度がどのような形で導入されることになるのか、あるいは導入されないのか非常に注目されます。
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