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■2006年12月6日発行

FSP

【キーワード解説】 〜exBuzzwordsキーワード解説より〜
FSPとは、フリークエントショッパープログラム("Frequent Shopper Program")の略で、小売店が行うポイントプログラムのこと。
顧客が買い物をするときにポイントが発生し、ポイントに基づく値引きなどのサービスが受けられる。
ロイヤルティマーケティングの一環である他、顧客情報の獲得も目的とされる。

http://www.exbuzzwords.com/static/keyword_3277.html

【昨今の状況】
FSPという言葉自体になじみはなくても、ポイントカードと言えば、今や一人で何枚も持っている時代になっています。
家電量販店やドラッグストアなどがポイントカードの発行主体として中心的ですが、POSシステムの普及によってポイントカード制のしくみを構築しやすくなったこともあり、スーパーやデパートなどありとあらゆる小売業に広がりをみせています。
また、スイカなどの電子マネーやFFP(航空会社のマイレージプログラム)との連携など、顧客にとっての利便性向上施策が数多く生まれてきています。

FSPは、顧客のつなぎとめ(ロイヤルティマーケティング)、顧客の属性分析(データマイニング)などに効果を発揮するとして、長所が強調されてきましたが、昨今ではその問題点に対する指摘も様々なメディア等で取り上げられるようになってきました。
また、一度導入したポイントカードサービスを廃止する小売店も複数出てきています。

ポイントカードで成功するためには、
1)ポイントカードの顧客情報、購買履歴情報を品揃えや販促に活用するデータ活用の基盤、努力があること
2)顧客にわかりやすいポイントカードのメリットがあること
3)どのような顧客を重視するか、重要顧客に対し、ポイントカードを使ってどのようなサービスを提供するかといったポイント活用の戦略があること
といった点が重要とされ、ポイントカードをどのような戦略の中で使っていくのか明確な企業トップの戦略があることが必要とされています。

逆に失敗事例の反省としては、
1)競合店との競争のために、2倍、3倍といったポイント付与が恒常化してしまった
2)蓄積ポイントが隠れ債務となり、財務の健全性から問題視された
というように、単に値引き施策の一環、値引き負担の先送りになってしまったケースがあげられています。

FSPは、システム的には導入しやすくなっているとはいえ、その維持コストは安くはありません。
単に値引き施策の一環として使用するのでは、費用対効果は極めて悪いと言わざるをえないでしょう。
顧客にとっても、乱発気味のポイントカードに辟易している側面があり、何枚もカードを持っていても、実際に使用するのは数枚に限られる、という顧客が多くなっているようです。
顧客にとって明確なメリットがなければ、会費無料でも会員の獲得すら難しい状況になっています。

FSPは、一度導入すると、廃止にも多大なコストと労力がかかる施策であり、その導入はもっと慎重に行われるべきと言えるかもしれません。
また、あまりにポイントカードが乱発されると、顧客にとってはメリットよりデメリット(ポイントカードを持つという煩わしさ、結果としてFSPシステムを維持するコストを転嫁されるというデメリット)が強調されることにもなりかねず、FSPの仕組みを導入せず、地道な改善を続ける企業が相対的に有利になるという事態もありえるかもしれません。

関連用語:
ロイヤルティマーケティング : http://www.exbuzzwords.com/static/keyword_3274.html
データマイニング : http://www.exbuzzwords.com/static/keyword_2141.html


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