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■2006年11月1日発行
MBO
MBOとは、ある企業の子会社や事業部門の担当取締役、従業員などが、自己資金でもしくは金融機関等から調達した資金で、当該子会社の株式を会社から買い取ったり、新会社を設立して営業を譲り受けること。
投資ファンドなどから、取締役らが結束して会社を丸ごと買い取ることもある。
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【昨今の状況】 昨日、東芝の子会社である東芝セラミックス(半導体ウエハー製造会社)が、投資ファンドと組んでMBOを行うと正式に発表しました。わが国では、1998年12月にハードロックカフェ等を経営するWDIホールディングスの出版子会社であるICS社が初のMBO案件として独立したものの、それ以降は長い期間主だったMBOは見当たりませんでした。
しかし、冒頭の東芝セラミックスを初め、最近ではワールドやすかいらーくなど大型の案件が相次いでいます。その背景は新聞紙上にも言われているように、投資ファンドの存在があります。これまでは事業再生案件や不動産投資案件に向いていた資金が、それらの案件数の減少と市場参入者の増加、景気の回復に伴い、MBOに向いてきたという訳です。
MBOはその名称の通り、マネジメント(Management)が会社を買い取る(Buyout)訳ですが、当然のことながらいくら大企業のマネジメントといえどもその事業部門を買い取る億単位のお金を個人では簡単に用意できません。
このことから、実際には多くのMBOにおいて、マネジメントの株式取得割合は相当に少ないもので、大部分をファンドが買い取るという構造になっています。また、ファンドが資金を供給する際には株式の買取以外にも、優先株での出資や劣後債での資金提供ということもかなり一般的になってきています。
ファンドが買い取るということは当然に将来の株式売却や利息・配当収入に伴う利益獲得可能性を見越しての資金拠出になります。このことから、上場会社のノンコア事業の分社化などにMBOを用いて上場を目指すのは傍目にも理解しやすい投資スキームです。しかし、ワールドのように上場会社の非上場化に伴うMBO投資については、本当にファンドの利益志向・利益計画とマネジメントの利害や計画が一致しているのか、今後の推移に興味があるところです。
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