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■2006年8月16日発行

バズマーケティング

バズマーケティングとは、いわゆる口コミを利用したマーケティングのこと。
バズ("Buzz")は、群衆が噂話でざわめいている状況を表す言葉として使用されている。

バズマーケティングが重視される背景には大きく3つあるとされている。
1)多量の情報・広告が発信される現代においては、これらの情報の大半がノイズ(雑音)になってしまう。通常のマスメディア広告の相対的価値低下に伴い、口コミの価値が高まっている。
2)広告や店員は良いことしか言わない。これに対する懐疑的態度により、口コミの価値が高まる。
3)インターネットの普及により、広範囲な人と人とのつながりが可能となり、口コミの力が強まっている。

http://www.exbuzzwords.com/static/keyword_3148.html


【昨今の状況】
多量の情報がネット、テレビ、雑誌、新聞など多様なメディアを通じて消費者の元に届けられる昨今、いわゆる口コミの力がますます強くなってきています。
特に、インターネットの爆発的普及により、事前に商品やサービスの評判をネットで調べてから購入するという消費行動が広まってきており、企業は消費者の口コミ情報に目を光らせなければ事業を運営できない状態にあると言えます。

本来、これらの消費者の口コミ情報は企業にとって受動的なものですが、これを逆手にとった手法が、バズマーケティングと言えます。
数年前、渋谷において、ルーズソックスに代わる紺色のハイソックスを特定の女子高生に意図的に着用させ、「これからはルーズソックスより紺色のハイソックスがおしゃれ」という情報を企業側から意図的に発信するという実験が行われたことは有名です。
この実験は、紺のハイソックスのブームを引き起こし、大きな効果があったとされています。
これに限らず、「○○を購入すると幸せになれる」といった噂を広めるといったマーケティング手法は、新しいマーケティング手法として注目されています。

一方、こういった意図的な口コミ(噂)の流布について、批判的な意見も強くあります。
米国では、昨年、消費者団体が、「口コミ」マーケティングやバズマーケティングを使った「詐欺まがい」の手法を、米連邦取引委員会(FTC)に調査するよう依頼したといった事例が生じています。
「製品の宣伝とは無関係を装ったバズマーケターを使い、大規模な詐欺まがいの宣伝行為を消費者に対して行っている」というのがこの依頼の主張だそうです。
いわゆる「サクラ」に相当する行為ですが、日本でも、これに似た行為は昨今多く行われているようです。
ネットの世界では、「工作員」と称される意図的な世論誘導を目的とした人たちの存在がまことしやかに噂されています。
このような行為が表に出ると、消費者の信頼を一気に失いかねず、企業にとっては諸刃の剣と言えるでしょう。

不特定多数へのマスマーケティングから、特定のハブとなる個人へのマーケティングへ注目度が高まるのは当然の動きですが、企業名を隠した意図的な誘導は、倫理的にも批判されることでしょう。
口コミを使ったマーケティングを狙う場合、その効果だけではなく、倫理的な視野も必要になると言えそうです。


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